ソーシャルレンディングの利回りについて徹底解説します

2017年8月18日更新
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ソーシャルレンディングでファンドを選択するときに、利回りは非常に重要な要素になります。

投資家の元本に対して、利子を含めてどれくらいの収益の割合があるのかというのを表す数値で、担保がない案件の方が高水準な傾向にあります。

逆に、不動産や動産などの担保、また保証会社や企業の代表者による連帯保証が付帯している案件では、貸倒れのリスクが軽減される代わりに、利回りが低く設定されていることも多いです。

まずは仕組みをしっかり理解して、効率の良いソーシャルレンディングに利回りがどれくらい関わってくるのか、考えていきましょう。

利回りとソーシャルレンディング高利回りの仕組みとは

利回りとは

年間利益として記載されることの多い、ソーシャルレンディングの利回りは、投資金額に対してどれだけの収益が上がっているのかという指標です。

図のように100万円の投資金額に足して、年間で投資家が得られる収益が10万円だった場合、その案件の利回りは10%という風に算出されます。

運用する期間が1年未満であるファンドの場合、その期間に応じた収益が投資家に支払われることになります。

ソーシャルレンディングのファンドで表記されている利回りは、投資家が投資して、手元に戻ってくるまでの「投資家利回り」ではなくソーシャルレンディング事業者が企業に貸し付けをしてから事業者に返済されるまでの「運用利回り」で表記されていることが多いので、投資家は利回りの認識を誤解しないように注意が必要です。

ソーシャルレンディングにおける平均の値回りは約5%~7%で、株式などの金融商品に比べても高水準であることが分かります。

キャンペーンファンドの場合、投資家利回りが10%に近い案件をありますが、人気が集中して、リリースした直後に募集が終了することも多いです。

利回りでファンドを判断するときには、単に利回りの高いところを選ぶだけでなく、ファンドページの情報からそのファンドのリスクや、利回りが高い理由を推し量ることが大切です。

利回りはどうやって計算するの?

利回りを算出するための計算式は、「年間利益÷投資額×100」となっています。

これは単純な利回りの算出方法ですが、投資家が選択したファンドでどれだけの利益が得られるのか、計算する方法もあります。

 

税引き前の利益は、前もってある程度の収益の予想をするときに算出します。

計算式は「投資金額×値回り÷365×運用の日数」で算出できます。

 

税金が引かれた後の計算は、投資家が得られる、より現実に近い収益を算出することが可能です。

計算式は「投資利益-投資利益×源泉徴収税率(20.42%)」という式になります。

どちらの計算も、各ファンドのページにシミュレーター機能がありますので、必ず算出して確認しておきましょう。

・ソーシャルレンディングの高利回りの仕組みとは

ソーシャルレンディングの高利回りの理由には、ソーシャルレンディングの根本の仕組みを理解する必要があります。

個人の投資家から資金を集め、事業者に返済した金利の一部を、個人の投資家に分配するとう仕組みで、ソーシャルレンディングは成り立っています。

つまり、借り手の企業が返済した金利から、事業者の利益を差し引いた分が、そのまま投資家の利益(投資利回り)になるということです。

投資家に分配される利回りが5%~7%程度ということを考えれば、貸付の金利はもっと高い金額だということが分かります。

貸付の金利がもともと高いというのが、ソーシャルレンディングの高利回りの理由なのです。

さらに企業実績の問題などで、銀行などから融資を得ることができない企業も多いので、高金利でも、ソーシャルレンディングを利用する企業というのは後を絶ちません。

また案件の中には、投資家に対するキャンペーンとして、事業者の利益の一部が投資利回りとして還元されるという場合もあり、ソーシャルレンディングがまだまだ高利回りのサービスになれる可能性を示唆しています。

利回りは2つの案件を組み合わせた場合がある

maneo系事業者によく見られる、2つの案件を組み合わせた利回りは、両方の利回りが表記されるので、「○%~○%」という範囲のある利回りということになります。

なぜこのような仕組みがあるのかというと、「すでに実行されている案件」と、「これから実行する案件」を組み合わせた利回りだからです。

maneo系の事業者は、監督行政機関から、同じジャンルのファンドは複数まとめて1つのファンドとして募集しなさいという指導(複数化)があります。

しかし、まだこれから実行する案件を2つ組み合わせて、1つのファンドにしても、どちらかのファンドの契約が、事業者との間で切れてしまった場合、結果的にどちらか1つのファンドだけの融資になり、結果的に複数化に対応できない形になってしまいます。

また、これから実行する案件だけでファンドを組んでしまうと、1つの会社のキャンセルにより、すべてのファンドをキャンセルせざるを得ないことにもなり、ファンドに参加している他の会社にも迷惑がかかります。

すでに実行済みの案件と、これから実行する案件を組み合わせれば、実行済みのA社ではキャンセルが起こることはなく、これから実行するB社がもしキャンセルになったとしても、すでに実行済みのA社に被害はないということになるのです。

早期償還や返済遅延で利回りが変動する場合がある

・利回りは変動するの?

ソーシャルレンディングの利回りは、ファンドに記載されているパーセンテージとは、実際には異なるケースも散見されています

 

例えば、企業の返済が予定より早く完済できたという「早期償還」であれば、運用日数も短くなるわけですから、必然的に投資家に入る収益は下がります

しかし投資家にとっては、それだけ他の案件に目を向けることがしやすくなるので、特別悪い話というわけでもありません。

 

返済が早く終わるケースもあれば、企業の返済が遅れるケースも想定できます。

返済が遅れれば、もちろん投資家利回りが反映されるのも遅くなります。

 

しかし実際に現状のソーシャルレンディング業界では、償還遅延はあまり見られません。

遅延の方が発生する可能性は高そうに思いますが、それがあまりないというのが、ソーシャルレンディング業界が好調である証です。

 

とはいえ、このままずっと償還遅延が起こらないとも考えにくいです。

業界が好調なだけに、いざ償還遅延が多く発生したときの、現場の対応に少し不安が残っているという状態です。

・早期償還で利回りがあがる場合があるのはなぜ?

先ほど話した早期償還には、利回りが上がるケースもあります。

不動産の案件を行っている「オーナーズブック」というソーシャルレンディング事業者は、早期償還によって売却された利益の一部を、投資家に還元してくれるサービスを行っています

実際に、期待利回りが5%だった案件において、最終的な投資家利回りが10%近くまで上昇したという事例もあります。

本来獲得できると予想されていた収益を上回るだけでなく、次の投資ファンドに回せる資金も増えるので、早期償還がデメリットだらけというわけではありません。

 

利回りが高いソーシャルレンディング事業者を徹底解説しました。

【サービスで比較】利回りが高いおすすめソーシャルレンディング会社

 

まとめ

ソーシャルレンディングの利回りの仕組みが、少しは理解してもらえたでしょうか?

利回りが高い1番の理由は、「融資先の企業から高水準の金利収益を得ている」ということは、覚えておいてください。

銀行の融資以上の資金を必要としている企業は、世の中にたくさんあります。

そういった要因も、ソーシャルレンディングが高水準の金利ながら躍進を続けていることに関係しています。

ソーシャルレンディングの利回りは、直接投資家の収入に影響してくる要素というだけあって、事業者によってさまざまなサービスが存在しています。

還元キャンペーンなどはその1つですが、ファンドの運用期間や担保・保証の有無、さらには投資金額など、総合的にファンドの良し悪しを判断しなくてはいけません。

この記事を書いた人

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Profit.com編集部

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